1型糖尿病に関するあれこれ

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アストラゼネカ、成人の1型糖尿病患者への補助治療としてSGLT2阻害薬の適応を追加申請

前々から、1型糖尿病患者へのSGLT2阻害薬の適応が欧州などで治験されているとは耳にしていましたが、アストラゼネカさんが適応に向けて動かれているそうです。

 

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ、1型糖尿病の適応追加申請 | 薬食審・薬価収載 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline

 

ただ、1型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の有効性と安全性については議論されています。

www.jstage.jst.go.jp

 

そもそも、SGLT2阻害薬って何?の問いに明確に答えられなかったのですが、上記の論文から引用すると、

 

SGLT2阻害薬(SGLT2i)は,腎尿細管における尿糖の再吸収を阻害し,グルコースの尿中排泄を増加させることで血糖降下作用を示す糖尿病治療薬である.発売後早期に,尿路・性器感染症や重症低血糖,脱水,脳梗塞などの重篤な副作用が報告され,日本糖尿病学会から「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」が公表されたこともあり,慎重に使用されている.
一方,2型糖尿病患者を対象としたエンパグリフロジンを用いた大規模臨床試験の結果が発表され,心血管系イベント抑制効果や腎保護作用が示されるなど,2型糖尿病におけるSGLT2iの多面的効果に関するエビデンスが集積しつつある.これらのエビデンスから,1型糖尿病に対するSGLT2iの有用性に期待が寄せられており,実際,1型糖尿病への適応拡大に向けた国際共同臨床試験も実施されている.

 

と紹介されています。

 

個人的には、「また薬の種類が増えるんか〜い」という気持ちもあるのですが、今後の展開が気になる発表でした。

 

メーカーが以前紹介していた治験のプレスリリースは下記のリンク先をご覧ください。

 

アストラゼネカの糖尿病治療薬SGLT2阻害剤フォシーガの1型糖尿病患者さんを対象としたDEPICT-1試験で低血糖を伴わない血糖コントロールの改善、体重減少、インスリンの1日総投与量の減少効果が示される

 

 

2018.05.24修正:会社名に間違いがありましたので修正しました。失礼しました。