Happy T1D Life

1型糖尿病患者の大村詠一が日々の療養生活や研究情報などを患者の視点でつづっていきます

インスリン療法中の方向け災害時に関する情報やリンク先一覧

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本日朝に大阪府などを震源とする最大震度6弱を記録する地震が発生し、亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様ならびにそのご家族の方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 

既に、拡散の利便性から日本IDDMネットワークや個人のSNSでも紹介しておりましたが、ログインしなくても見れるホームページが1番制限なく閲覧できるのかなと思い、熊本地震時の情報からアップデートして更新しました。

 

japan-iddm.net

 

熊本地震での支援活動の際に困ったのは、パニックで自分の使っている製剤や病院などが言えなくなっている方への対応でした。

 

可能ならば、病院の診察券やお薬手帳の写真をスマホや携帯で撮り、コピーを非常時用持ち出しバッグに入れておくといいかと思います。

上記リンク先の「インスリン製剤 一覧表:日本糖尿病学会 The Japan Diabetes Society」に丸印でもしてもらえると自分が使用している製剤と同様の効果を持つ他社製の製剤についても分かります。

 

また、停電などでインスリンを冷蔵してなくてもいいのかと不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、短期間であれば常温でも保存可能なことが東日本大震災以後に伝えられていますので、直射日光には気を付けて、期限が違う製剤はあらかじめ防災バッグに入れておいてはいかがでしょうか?

 

http://www.novonordisk.co.jp/content/dam/Japan/AFFILIATE/www-novonordisk-co-jp/home/novocare/Temperature_control_leaf2.pdf

 

 

皆様のご無事と更なる被害がないことを願います。

 

本日6/15(金)21:54〜 バリスタの粕谷哲さんが、BSジャパン「生きるを伝える」に出演!(5分程度)

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船橋駅近くにある Philocoffea roastery and laboratory にて

 

皆さんは、バリスタの粕谷哲さん(1型糖尿病患者)をご存知ですか?

私は、下記の記事を読んで以来お会いしたいなと思っていたのですが、ようやく今年の3月に千葉県にある店頭でお会いできました。

mainichi.jp

 

 

とても前向きにお仕事をされている粕谷さんは、下記の東急ハンズ「ヒントマガジン」他いろんなメディアで登場されています。

www.tokyu-hands.co.jp

 

 

そんな粕谷さんが、6/9にテレビ東京の「生きるを伝える」に出演され、本日15日(金)21:54〜BSジャパンでの再放送に出演されます!

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

実は、下記のバックナンバーでも見れるのですが、可能ならばオンタイムでご覧ください。

生産者と消費者の架け橋に  バリスタ 「粕谷哲さん」

 

 

仕事について、熱く語る粕谷さんの姿を見ていると、「私たちは病気のために生きているのではなく、やりたいことのために病気とうまく付き合っているだけだ」という姿勢を感じて、非常に共感します。

 

 

最後に、先日紹介した杉山新さんも以前出演されているので、バックナンバーを紹介します。

諦めないことの大切さを伝える 元Jリーガー「杉山新さん」

 

 

おまけに、私も以前取り上げていただいたのですが、8年前はバックナンバーを動画で残すなんて時代ではなかったので、紹介文だけしか残っていません。ちょっと残念...

病気は個性 エアロビック選手 「大村詠一さん」

 

6/12 元Jリーガーの杉山新さんの記事が東京新聞に掲載!

 

随分とご無沙汰してしまい、すみません。

ネタはあれど、時間が作れずでした...

今日もWeb記事の紹介だけで終わってしまいますが...

 

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 

元Jリーガーで、現役時代に1型糖尿病を発症しながらも独自の工夫などでプロ生活を全うされた杉山新さんが、東京新聞で取り上げられています。

 

 

引退後も、サッカーと1型糖尿病の関係者を巻き込んで、レアルマドリードのナチョ・フェルナンデス選手の試合観戦に患児を連れて行くなど積極的な活動を続けられています。

 

readyfor.jp

 

 

そんな杉山さんの新たな活動に期待しつつ、ぜひ記事をご覧ください。

 

試合前に軽食を取り、血糖が少し高めになるようにインスリンを打つ。

 

上記の表現は、「試合前に軽食を取り、血糖が少し高めになるように少なめに調整してインスリンを打つ。」としたかったけれど、文字数の関係でやむなくだったのかな?

今日から第61回日本糖尿病学会年次学術集会が3日間開催

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本日5/24から3日間、皆さんは糖尿病のコントロールを悪化させてはいけません!

 

 

なぜなら、1万5千人規模の医療関係者が東京の1箇所に集ってしまう学会が開催されるから…

 

 

そんな第61回日本糖尿病学会年次学術集会の企業出展ブースを今年も取材させていただきます。

 

 

ただ、こちらは個人のブログで掲載の許可は取っておりませんので、日本IDDMネットワークのオウンドメディア『PRESS IDDM』(http://press-iddm.net)にて紹介していきますよ!

 

 

頑張れ、私!笑

 

 

 

アストラゼネカ、成人の1型糖尿病患者への補助治療としてSGLT2阻害薬の適応を追加申請

前々から、1型糖尿病患者へのSGLT2阻害薬の適応が欧州などで治験されているとは耳にしていましたが、アストラゼネカさんが適応に向けて動かれているそうです。

 

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ、1型糖尿病の適応追加申請 | 薬食審・薬価収載 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline

 

ただ、1型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の有効性と安全性については議論されています。

www.jstage.jst.go.jp

 

そもそも、SGLT2阻害薬って何?の問いに明確に答えられなかったのですが、上記の論文から引用すると、

 

SGLT2阻害薬(SGLT2i)は,腎尿細管における尿糖の再吸収を阻害し,グルコースの尿中排泄を増加させることで血糖降下作用を示す糖尿病治療薬である.発売後早期に,尿路・性器感染症や重症低血糖,脱水,脳梗塞などの重篤な副作用が報告され,日本糖尿病学会から「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」が公表されたこともあり,慎重に使用されている.
一方,2型糖尿病患者を対象としたエンパグリフロジンを用いた大規模臨床試験の結果が発表され,心血管系イベント抑制効果や腎保護作用が示されるなど,2型糖尿病におけるSGLT2iの多面的効果に関するエビデンスが集積しつつある.これらのエビデンスから,1型糖尿病に対するSGLT2iの有用性に期待が寄せられており,実際,1型糖尿病への適応拡大に向けた国際共同臨床試験も実施されている.

 

と紹介されています。

 

個人的には、「また薬の種類が増えるんか〜い」という気持ちもあるのですが、今後の展開が気になる発表でした。

 

メーカーが以前紹介していた治験のプレスリリースは下記のリンク先をご覧ください。

 

アストラゼネカの糖尿病治療薬SGLT2阻害剤フォシーガの1型糖尿病患者さんを対象としたDEPICT-1試験で低血糖を伴わない血糖コントロールの改善、体重減少、インスリンの1日総投与量の減少効果が示される

 

 

2018.05.24修正:会社名に間違いがありましたので修正しました。失礼しました。